油屋のふたことみこと

坂本龍馬と山中油店

NHK教育で5月27日に放送された(6月3日再放送) テレビ番組
「和の極意・古地図で巡る龍馬の旅」の最終回に、山中油店が登場しました。

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この界隈と坂本龍馬の最期との関わりがあれほど強かったとは…!
これは、NHKさんが収録に来られるまで、私達も全く知らなかった事実でした。


山中油店前、下立売通をはさんで向かいの南側は、
普通自動車が4台ほど止まれる駐車スペースになっています。
このあたりに、郡山藩の屋敷があったそうです。
そこに、幕府の中でも開国派であった永井玄蕃がおり、
坂本龍馬は、移り住んでいた近江屋(河原町三条と四条の間)から
永井玄蕃を訪ねて、徒歩だと小一時間ほどかかる距離を、
多いときには1日2往復していたそうです。

山中油店は、江戸時代後期文政年間の創業ですから、
龍馬は永井玄蕃を訪ねていた際、この店の前を何度も通っていたことでしょう。
当時の面影を残したこの建物を目にしながら、
「日本の夜明け」にどんな思いを描いていたのでしょうか。

また、山中油店のちょうど北側に位置する松林寺さんは、
龍馬暗殺の実行犯との説もある、佐々木只三郎が宿としていたところだそうです。
店を挟んで、幕末の歴史が渦巻いていたのですね!

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***山中油店より、北に、松林寺さんを裏側から見ております。
***左側の屋根が松林寺さんの建物。
***右側は入口が智恵光院通に面した昌福寺さん

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***こちらは、上の写真と反対の南側。
***真ん中あたりにちょっとへこんで見えているのが、収録のあった駐車場。
***その奥に上京歴史探訪館があります。
***2本の鉄塔が見えますが、これがNHK京都放送局。

もっと時代を遡れば、このあたりは、平安時代には、天皇のお住まいだったところです。
カフェ「綾綺殿(りょうきでん)」は、今で言う御所の中の殿舎・綾綺殿があったところ。
是非とも、京都の歴史の深さを感じに、お越しくださいませ。