「神仏灯明売捌處(しんぶつとうみょううりさばきどころ)」の看板です。古代より、油を売る行為は、営利目的だけではなく、神様に奉仕する活動の一部を構成していたことが、この看板からも分かります。看板の文字が読みにくくなってきましたので、自然塗料で修理することにしました。文字は金粉が少し残っており、もともと全て金色だったと思われますので、金色の顔料を膠(にかわ)液に溶かし、それで文字を書きました。文字の表面は桐油で固め、文字の廻りの板部に国産荏胡麻を塗りこんでいきます。2週間ほどかけて修復した看板を店先にかけました。来店の折にはぜひご覧ください。
修復前
完成