万願寺とうがらしの甘みを芳香落花生油が引き出す。素材の美味しさを引き立てる油 【夏のパンフレット掲載レシピ】 芳香落花生油
エッセイスト 湧月りろ
今、我が家で使用率トップを誇る油が「芳香落花生油」だ。
お料理にそのままかけるだけで落花生の風味が加わり、調味料感覚で利用できることがまず一番の魅力。
そしてもうひとつ、加熱調理に使うとまた違った魅力を発見できる。
落花生のコクとまろやかさのせいだろうか、落花生油で野菜などを焼くと、食材が持つ本来の味わいが濃厚に感じられるのだ。
優しい風味で食材の持ち味を上手に引き出してくれる。
とても幅広く、使い勝手の良い油なのである。
そんなわけで、夏野菜が美味しくなってくる今の季節、出番が非常に多い。
京都では、5月の終わり頃になると万願寺とうがらしが出回り始める。
京都府舞鶴市の古刹「満願寺」がある万願寺地区が発祥地と言われ、約100年の歴史を持つ京野菜だ。
今では全国的にその名を知られ、各地で栽培されているが、今も舞鶴市とその周辺に限って栽培されている最高級の万願寺とうがらしは、「万願寺甘とう」という名で京のブランド産品の認定を受けている。
とても大きく、肉厚でやわらかくて、甘い。
どこかでこのブランド名に出会われたら、ぜひ食べ比べてみてはいかがだろう。
さて、この万願寺とうがらしに芳香落花生油をまとわせるのが、これまた最高なのだ。
暑い日なら、電子レンジで簡単に蒸して、芳香落花生油とお醤油で和え、おかかを散らせば十分な夏のごちそうになる。
野菜が持つ甘みを油がまろやかに包み込み、さらに優しい風味にしてくれる。
気が向いたら、ぜひフライパンで芳香落花生油グリルも試してみて欲しい。
不思議なくらい、野菜の美味しさが前面に出てくるので、また違う万願寺とうがらしの表情を感じられるはずだ。
先日もカラフルで元気いっぱいのズッキーニを芳香落花生油でただただ焼き、塩をかけて食べたところだが、ズッキーニってこんなに味わい深い野菜だったか? と驚いてしまった。
少し多めの油でグリルするのがポイントだ。
いろんな夏野菜を油と一緒に楽しんでいただきたい。

ズッキーニとコカブをフライパンに並べ、芳香落花生油でただ焼いて塩をかけただけで夏のごちそう!
〈レシピ〉
♦万願寺とうがらしの芳香落花生油和え
【材料】1人前
万願寺とうがらし:2本
芳香落花生油:大さじ1/2程度
醤油:小さじ1杯半
かつお節:適量
- 万願寺とうがらしはひと口大に切って耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジで蒸してしんなりさせる。大きさややわらかさによるが、600wでおおよそ1分~1分30秒程度。
- 醤油をサッと回しかけ、芳香落花生油を加えて和える。最後にかつお節をのせて出来上がり。
※万願寺とうがらしを加熱する時は、破裂しないように先に切るか、丸ごと調理する場合ならつまようじなどで空気穴をあけておくこと。

2026年6月12日