スイカにオリーブオイル? これが意外と相性ピッタリな夏の味方! EXVオリーブオイル mimi peranzana
エッセイスト 湧月りろ
夏と言えばスイカ。
スイカと言えば海。
子どものころは夏休みになると大勢で日本海まで海水浴にでかけ、砂浜にビニールシートを敷いて、皆でワイワイとスイカ割りを楽しんだものだ。
「あんまり強く叩いたら飛び散るし、軽く叩いてや」
そんな大人たちの言葉もどこへやら、目隠しの挑戦者に向かって周りからあっちだ、こっちだと夢中で声援を送るうち、挑戦者の振り下ろした棒は派手な音を立ててスイカに命中。
見事に飛び散った不揃いなスイカをどうにか切り分けて皆で食べるのも夏の風物詩であった。
大人になってからは、なかなか海水浴にでかける機会もなくなったのが残念だが、もうひとつスイカに似合うものがある。
それは“縁側”だ。
縁側に腰かけて味わうスイカほど美味しいものはない。
私が住まう京町家では、縁側こそがどの部屋よりも特等席。
酷暑と言われる昨今の真夏でさえも、朝食は戸を開け放した縁側でゆっくりいただくと決めている。
7月中旬から始まるクマゼミの大合唱をBGMに、勢いを増した草木が風にざわめく盛夏の庭は、いつもより少しにぎやかだ。
強い日差しが深緑の木の葉に遮られて、小さな丸い木漏れ日を障子ににじませる。
そんな何気ない情景に心を遊ばせながら、しばし時間を忘れて過ごすひととき。
そこにスイカがあれば、もうそれだけで極上の夏になる。
じつはこの前、もうひとつスイカに似合うものを山中油店のおかみ、浅原貴美子さんに教えてもらった。
それが“オリーブオイル”だ。
え? スイカにオリーブオイル?
ちょっと意外に感じられるだろうか。
じつは私もちょっとばかり驚いた。
しかし、教えられた通りにやってみると、さらに驚きが増したのである。
カットしたスイカにグリーンテイストあふれるオリーブオイルをたっぷり回しかけ、
塩をパラリとふってミントの葉を散らす。
んん!? なんと、これはもう上等なイタリアンの前菜ではないか。
これだけで料理の一品として成り立っている気さえする、見事な変身っぷりなのだ。
上質なエキストラヴァージンオリーブオイルが持つ、爽やかなグリーンテイストがスイカの持ち味と通じるのか、びっくりするほど味がよく馴染む。
スイカをすっきりとしたサラダ仕立てにしたかのような印象である。
オリーブオイルが持つ苦みや辛みがみずみずしいスイカによって少し和らぎつつ、心地よいアクセントとなって、隠し味的な役割を担うのだろうか。
「mimi」のような、青みを感じるオリーブオイルがよく似合う。
塩によって甘さも引き出され、贅沢なデザート感もある。
そしてミントの葉がじつにいい仕事をしている。
こんなにシンプルなのに、なんとも豊かでまとまりのある一皿に仕上げてくれるのだ。
これはもう、クセになっても仕方ない。
明日からは縁側でスイカ&オリーブオイルが欠かせなくなりそうだ。
大量の汗をかき、暑さによる疲労もたまる酷暑。
こんな時、ミネラルと水分を美味しく補給できるスイカ、汗で失われた塩分の補給、口の中をすっきりさせてくれるミントの葉、そして疲労回復にも役立つポリフェノールをたっぷり含んだ上質のオリーブオイルは最高の組み合わせだ。
ここに生ハムやチーズを添えたら、もう優雅なイタリアンレストランの味である。
スイカの新たな楽しみ方として、ぜひこの夏、試してみて欲しい。
〈レシピ〉
スイカに軽く塩をふり、お好みのエキストラヴァージンオリーブオイルをたっぷりかけるだけ!
ミントの葉を散らすのがおすすめ。
好みで生ハムやチーズを添えれば、イタリアンの前菜やサラダのようなひと皿になる。

2026年8月4日
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<オリーブオイルテイスターより、ひとこと。>
スイカにオリーブオイル!そしてミント。
りろさん、すっかりハマってくださったようで(^_-)-☆
この組み合わせに最適なのが、「mimi peranzana」と「Campo Millenario」です。
透明感のある青みとスイカ独特の青臭さ、すっきりした後口がミントと調和します。
生ハムやチーズを添える場合は、塩なしで。
ちょうどいい塩味が加わります。
「ミントの葉なんて身近じゃないわ」という方、大葉を刻んだものでもOKですよ。
その場合、えごま油をかけるのも◎。
エゴマはシソ科の植物なので大葉と相性がいいし、ちょっと和風になるのも楽しい(^^♪
意外な組み合わせや油の美味しさを発見することで、顔をしかめていた人が笑顔になる。
そんな瞬間が大好きです。
これからも笑顔になれる油とレシピをお届けいたします!
油で元気になりましょう!
山中油店 オリーブオイルテイスター 浅原貴美子