油屋のお正月飾り【京のあぶら歳時記】

山中油店 浅原貴美子

りろさんの2026年最初のエッセイを拝見して、「そやそや、そうやなあ」とつぶやいたり、「お家によってもいろいろなんや」と感心したり。

お雑煮の写真のキャプションにある「真っ白な気持ちで新年を始めたいから、白いお雑煮」という言葉にひかれて、母に尋ねました。
「なんで、うちのお雑煮は白いんか、理由 知ってる?」
母曰く「へえ?お雑煮て、そんなもんとちゃうの?」
母の実家でもお雑煮はお頭(頭芋)、小芋さん、丸餅、神様大根(祝い大根とか雑煮大根とか言うらしい。ちっちゃいから断面が〇になる)と白と丸尽くしだったそうで、当たり前すぎて、意味を考えたこともなかったんだとか。
ま、そんなもんか。

さてさて、今回は、油店のお正月飾りを紹介しましょうか。

まず、りろさんのエッセイにも出てきた「ほしつきさん」。

こちらでは、お鏡さん用の台(これも何て言うんでしょ?三宝でいいのかな?ひっくり返したら、裏がペケになってるもの)の上に、ウラジロとユズリハを敷き、その上に載せます。
ひとつひとつに、どこに置くものなのかが記されています。
たぶん祖母の字だと思われますが、達筆すぎて読めないものが多いのが難点。
毎年置くところは決まっているので、私が適当に(!)神棚、仏さんの間、蔵等々 年末の28日にお飾りします。

それぞれの部屋や水回りにお飾りするのが「ちょろけんさん」。
藁をなって、輪っかと三本足の独特の形をしています。
以前はここにもウラジロとユズリハをつけていました。
なんでこのお飾りを「ちょろけんさん」と言うのか?
どなたかご存じでしたら、教えてください。

ずっと使われ続けているものにはそれぞれの家での「通称」があるので、意外と「本名」がわからへんもんって多いですね。

もう一つ大事なのが「根付き松」。
入口となるところの両サイドにお飾りします。
これについては父に聞いています。
「よう根が張るようにや」

これらのお飾りさんは、15日の朝に集めて、どんと焼きをします。
どんとの火にあたるとその年は無病息災と言われています。
昨日は七草粥で胃を休め、小正月の15日は小豆粥で邪気払い。

皆さまの2026年が健やかで穏やかな年でありますように。

令和8年1月8日

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