オリアローラのことOgliarola

山中油店 浅原貴美子

エッセイスト りろさんがオリアローラの魅力を余すところなく伝えてくださいました。
私からは、「オリアローラ」についてお話しいたしましょう。

オリアローラ Ogliarola 正式には Ogliarola Barese(オリアローラ・バレーゼ)は、イタリア原産のオリーブ品種で 、主に南イタリア、特にプーリア州での栽培が盛んです。

生産者である Olio mimi によると、
レタスや刈ったばかりの青草のような軽やかなグリーンテイストを感じるとともに、クリアでエレガントな味わいが特長です。口に含むと新鮮な野菜のニュアンスにフレッシュアーモンドの香りが覆いかぶさるようにやってきます。苦さとスパイシーさが共存し、しかもそのバランスが取れています。

どんなお料理に使ってほしいかと言うと、
デリケートなお料理におすすめでより美味しく風味を引き立ててくれます。
繊細なお料理… 和食と相性がいいんです!そして、
お魚とは特に相性が良く、生でも、焼いたものでも、蒸したものでもOK、茹で野菜にも!とのこと。

 

Olio mimi のオーナー夫人であり、おしゃれで気さくなSaraさんに、りろさんの作ってくださったお料理を食べていただきたいな。どんな感想を言うてくれはるやろ?と想像するだけで楽しくなってしまいます。
(写真は、オーナーのDonatoさんと奥様のSaraさん。プーリアのOlio mimi にて)

 

ちなみに、時折オリーブオイルの味わいを「フレッシュなアーモンド」と表現されることがあります。生のアーモンドです。
昨今のアーモンド飲料ブームで日本でも手に入るようになりましたが、少し前まではどんな味のこと?と疑問に思っていました。
以前イタリアを訪問した際、その話をしたら、同行してくれたFulvioさんがわざわざ持ってきてくれました。
白っぽくてしっとりしていて、ほのかにミルキーな甘さ、それと同時にいい意味での青臭さがふわーっと広がったことを覚えています。
鼻に抜ける青さと一部のオリーブオイルに感じられる特長に重なる部分があるんですね。

りろさんのエッセイは、香りや味わいの表現が豊かです。
皆さまにもオリアローラ、ひいては油の魅力を知っていただけたらと存じます。

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