Morettiさんちで教えてもらったガーリックトースト
イタリア本土のど真ん中、ウンブリア州にある小さな村 Giano dell′Umbria。
オリーブオイル生産者を訪ねる旅でなければ、決して行くことがないであろう土地。
そこに生まれ育って、実直に品質の高いオリーブオイルとワインを作り続けているのがモレッティさんご一家です。
オメロおじさんを中心に、奥さんのダニエラさんとおばあちゃん、ふたりの娘さんが仲良く家業を営んでおられます。
ここをクリックすると、オメロおじさんに会えます! ⇒ Azienda Agraria Moretti Omero
初めて訪問したのは、2004年の晩秋。畑や搾油所を見終わったころには、すっかり日が暮れ、寒さに震えていたところ、暖炉のやさしい炎に温められたご自宅の居間に通されました。パチパチと薪がはじける音と、勉強し始めたばかりでまだよくわからないイタリア語が耳に心地よく響きます。
しかしこっちの人って、よう、しゃべり続けはるなぁ。。

時差ボケも手伝って、少し眠気に襲われそうになった時、ご自慢のワインが登場、続いてダニエラさんの手料理が運ばれてきました。
メインは豚肉。贅沢にも高級赤ワイン Montefalco Sagrantino をソースに使い、付け合わせの野菜は、もちろんMorettiさんのオリーブオイルでソテーしています。

バケットは輪切りではなく、舟形にカット
お料理はどれもおいしかったけれど、一番印象に残っているのは、暖炉で焼いたバケットです。
舟形にカットしたパンをカリッと焼き、その断面に生にんにくをこすりつけます。焼けたパンの凹凸がおろし金みたいになって、にんにくのいい香りが広がります。
そこに今日搾ったばかりのオリーブオイルをたっぷりとかけるのです。
「ほら、こうすれば、パンがしっかりオイルを包み込んでくれるのよ。」
たぶん、ダニエラさんはイタリア語でそう言ってくれたのでしょう。
確かにオリーブがお皿に落ちていない。
手塩にかけて育てたオリーブの収穫の喜びを、パンが全部受け止めてくれているように見えました。
それからこの作り方(というほどのものではないですが!)を教えてあげたらみんなに大好評です。
にんにくをこすりつけてオリーブオイルをかけただけのシンプルなブルスケッタをいただく度、あの光景がよみがえってきます。
山中油店
浅原貴美子