芳香落花生油で作るドレッシングや万能ネギ塩ダレ                          【リニューアル】芳香落花生油

エッセイスト 湧月りろ

彩り豊かなサラダが当たり前のように食卓にのぼる現代。
じつはほんの少し前まで、日本のサラダ事情はかなり違った。
ほんの少し前と言っても、私の幼少の頃となればもはや半世紀も前になるのだが、
その頃はまだ市販のドレッシングは1、2種ほどしかなく、
サラダという言葉から連想するのはマカロニサラダで、生野菜はキャベツの千切りやキュウリ、トマトがメインのおかずに添えられているのがお決まり。
そして生野菜にはマヨネーズが基本。
そんな時代があった。

 

あれは私が小学校の頃だっただろうか。
近所にオープンしたファミリー向けのステーキハウスに行ってみようと、ちょっとおしゃれをして家族で出かけた時のこと。
そこで登場したサラダは、スーパーでもあまり見かけないサニーレタスや紫キャベツ、スライスオニオンにミニトマトなどが大皿にふんわりと盛られていて、見たことのない透明感のあるサラッとしたドレッシングがたっぷりかかっていた。
当時はセパレートタイプの酸っぱいドレッシングはあまり一般的ではなかったし、そのうえこのオリジナルドレッシングは何がどうなっているんだか、まろやかでコクがあり、いい香りがしたのだ。
私はこの味わいがすっかり気に入ってしまい、帰りがけに母に「お土産用のボトル、買って帰りたいな」と告げた。
ところが母の返事は予想外だった。
何やら嬉しそうな表情で「作ってみよか!」と言ったのである。

翌日、すり鉢を出してきた母は落花生をゴリゴリと荒くつぶし、そこに酢や油、ハーブに黒コショウなどを次々と入れて何度も味見をし、舌の記憶だけを頼りに店のドレッシング再現に挑戦。
夕食に登場したレタスのサラダにかけてみると、なんと、店の味を超える美味しさのドレッシングが完成していたのだ。
この時、「美味しい→買おう」としか考えなかった自分の思考と、「美味しい→自ら再現してみよう」という母の発想との違いにハッとしたことを今も忘れない。

どうすればこの味になるのかな。

そう考えることの楽しさや喜びを母から教わったように思う。
このドレッシングを美味しいと感じた一番の要素こそ、落花生だった。
このまろやかさ、コク、香り、味わい。
落花生が決め手になっていた。
その時以来、我が家ではしょっちゅう落花生をすり鉢でつぶしてドレッシングを手作りするようになった。

 

山中油店で今年からリニューアルした芳香落花生油を味わった時、こんなにも落花生の美味しさがそのまま味わえる油なら、これだけで自分好みのドレッシングが作れると確信して嬉しくなった。
落花生の良さがすべて詰まったこの油さえあれば、すり鉢要らずである。
油が美味しければ、油自体がメインの調味料となれるのだ。
そんな贅沢な芳香落花生油を使って、何にでも合うシンプルなドレッシングや万能ねぎ塩ダレを作っては楽しんでいる日々。
簡単なレシピとアレンジ例をご紹介するので、ぜひご自身でもいろんなアレンジを楽しんで欲しい。

〈レシピ〉

◆シンプルな落花生油ドレッシング
【材料】2人分
芳香落花生油:大さじ2
酢:大さじ2
塩:小さじ1
砂糖:大さじ1
はちみつ:小さじ1
すりごま:小さじ1
コショウ:適量
※はちみつがなければ砂糖を少し多めに入れるとよい。
※お好みでハーブ類やガーリックパウダーを少し加えても美味しい。

作り方

すべての材料をよく混ぜる。
※しっかり混ざったら、ふた付きのビンなどに入れて、かける時によく振って乳化させると使いやすい。冷蔵庫で数日間は保存可能。

★アレンジ例
☆オニオンドレッシング
すりおろし玉ねぎ(1/4個)と、醤油小さじ2を加えれば、肉や魚にかける濃厚ドレッシングに。

☆カレー風味ドレッシング
芳香落花生油とカレーは相性バツグン。カレー粉を少し加え、蒸したじゃがいもや玉ねぎ、コーン、ベーコンなどと和えればスパイシーなサラダの出来上がり。

さらにナンプラーなども加えればエスニック風味に早変わり。

 

◆万能ネギ塩ダレ

【材料】2回分
ネギ:15センチ程
ニンニク:ひとかけ
芳香落花生油:大さじ2
塩:小さじ1
砂糖:大さじ1
レモン汁:小さじ1強
黒コショウ:適量

作り方

  1. ネギはみじん切り、にんにくはさらに細かいみじん切りにする。
  2. 1を小鉢に入れ、塩と砂糖をまぶしてしっとりさせる。
  3. レモン汁と芳香落花生油、黒コショウを加えてよく混ぜる。
    焼いた鶏肉やゆで豚などにかければ、ご飯がすすむおかずに。

2026年1月28日

井戸端会議 一覧