新生・芳香落花生油&よかっと醤で湯豆腐。冬のあったか簡単メニュー 【リニューアル】芳香落花生油
エッセイスト 湧月りろ
おかみさんのエッセイに書かれていた「ちょろけんさん」。
しめ縄とは思えないユニークでかわいらしい呼称が気になって、とりあえずネット検索してみたところ、どうやら江戸時代から明治時代に京都や大阪で流行した門付け芸の「ちょろけん」から来ているようだ。
大きな顔に笠をかぶったユーモラスな姿で家々を回り、このちょろけんを見れば福が来るとされていた。
いわば“縁起が良いキャラクター“のような存在として親しまれたそう。
その姿を模したしめ縄を「ちょろけんさん」と呼んだことが始まりという。
しかしながら、さまざまな地方に伝わるしめ縄の多様性は驚くほど幅広いものである。
できればもっと文献などにもあたり、歴史を紐解いてみたいと思った。
正月飾りひとつでも、各家庭でいろんな違いがあっておもしろい。
決して何が正しい、これは間違いだ、などという類のものではなく、その家庭や個人、それぞれの新年を迎える心構えが行為となり、脈々と伝承されてきたのだろう。
そこには、自然に対する畏敬の念や、日々の暮らしを営む環境への敬意が込められている。
普段、なにかと合理性や効率性で片付けてしまいがちな現代人を、大切にすべきものへと立ち返らせてくれる機会なのだと私は思う。
何よりも合理性、効率性と対極にあるものこそ、食生活だ。
油を見てもわかる。
植物油は、効率を重視して大量生産されたものと、効率を度外視して手間暇をかけ、植物の命の素である種のエキスをていねいに搾って作られたものとにクッキリと分かれる。
「圧搾法」という価値を、どう捉えるのか。
それはまさに、自分がどう生きるのかを測る線引きとなり得る。
今年は、そんなことをさらに真剣に考えていきたい私なのだ。

つい熱くなってしまったが、今、山中油店で“熱い”のが、新年にリニューアルした芳香落花生油だ。
「落花生の甘みがじゅわっと広がります」とのコピーのごとく、ピーナッツそのものの風味と、クリーミーな甘みが際立った極上の油なのだ。
ピーナッツバターを、さらに純度を上げて“いいとこ取り”した濃厚エキス、という具合である。
芳醇な香りは、中華料理はもちろん、エスニック料理のスパイシーな香りにも相性バツグン。
そのままかければ香りが生きるし、炒め物など、しっかり加熱しても風味が損なわれないところも魅力。

「よかっと醤」をのせて落花生油をかけるだけ。 もちろん冷ややっこでも美味しい!お酒のアテにもなる一品
先日、おかみさんに教わった、湯豆腐に「よかっと醤」&芳香落花生油を添える食べ方を試してみたが、これが非常に美味!

万能調味料 よかっと醤
「よかっと醤」とは、山中油店のお向かいにある京町家の料理店「中国料理よかっと」さんでテイクアウトできる万能調味料。
ここは“大人中華”を掲げた本格派の中国料理を提供する人気店で、オーナーシェフ二宮真継さんのこだわりが詰まった「中華割烹」をコースで楽しめる。
山中油店の油を料理によって使い分けられ、その特徴を存分に生かしながら、美味しくて体にも優しい至極の一品を生み出しておられる。
厳選した食材で妥協なく作られる一品一品から熱い思いが伝わってきて、私も大好きなお店なのである。
そんなよかっとさんで人気のこの醤、なんと、このまま白ご飯の友としても楽しめる。
豚ミンチと干しエビをメインの具に、ホタテや豆板醤などを絶妙に合わせたもので、調味料というより“おかず”と呼びたいような一品だ。
麺類にトッピングしたり和え物や炒め物に入れるだけでコク深いピリ辛の料理に仕上がるし、具としてたっぷり使えるのも嬉しい。
例えば、よかっと醤を芳香落花生油でゆるめて蒸し鶏にソースのようにのせれば立派な中華オードブルになるし、チャーハンの具として下記のように使うのも絶品。
冷凍保存も可能なので、相性バツグンの落花生油とともに常備したいおすすめ品。
ぜひ試してみて欲しい。
★チャーハンの作り方
- まず、落花生油を使って普通に玉子チャーハンを作り、いったん皿に取る。
- フライパンに好みの量のよかっと醤と芳香落花生油を入れ、軽く火を入れて醤をゆるめながら香りを立たせる。
- 皿に取っておいたチャーハンを戻し、炒め合わせて出来上がり。塩分は醤の量によって調節を。
★「中国料理よかっと」
ホテル中華でも町中華でもない「中華割烹」を謳う本格派の中国料理店。
京町家の落ち着いた雰囲気をそのまま残す店内には、料理のライブ感も楽しめるカウンターをメインに、一日一組限定の庭を眺める個室も用意されている。
二宮シェフのこだわりがよく表れているのが“豆腐を味わえる一品“を目指したいとの思いで作る看板メニューの四川麻婆豆腐だ。
豆腐は京都じゅうのものを試して厳選した南禅寺豆腐。本場の四川料理を基本としつつ、山椒だけは日本のものを選ぶのは、中国山椒よりも香りが豊かで”しびれ感”がやわらかく、豆腐の美味しさを前面に引き出せるからだ。
ひと口食べれば違いがわかる本格派であると同時に、隅々まで工夫が行き届いたきめ細やかさを併せ持つ。
料理によって山中油店の油を使い分け、美味しさはもちろん、胃に負担のない軽やかな一品に仕上げられていることも魅力。高い技術に裏付けされた料理と夫婦の笑顔に惹かれて通うファンも多い。
ランチ、ディナーともにコース料理。ディナーは要予約。
♦DATA
〒602-8176 京都府京都市上京区下立売通智恵光院西入下丸屋町514
ランチ : 11:30〜14:30 (Lo 13:45)
ディナー:18:00〜22:00 (最終入店20:30)※ディナーは予約制
電話:075-802-6100 定休日:木曜 他不定休あり
2026年1月15日