お盆の間、13日の朝から16日まで、
帰ってこられたご先祖様に、ごはんを差し上げます。
もちろん、お精進。
内容も大体決まっています。
13日は、朝)お茄子と隠元の炊いたん、昼)お湯葉の炊いたん、晩)おはぎ、
14日は、朝)かぼちゃの炊いたん、昼)ずいきの炊いたん、晩)お素麺、
15日は、朝)お芋さんの炊いたん、昼)ひろうす(がんもどき)、晩)のっぺ汁
今はそこまで厳格ではないですが、幼い頃は、家族も同じ内容の食事を取っていました。
小さな子供にとって、うれしいメニューはほとんどありません。
「ちょっとも美味しいことあらへん!」「お盆なんか大嫌いや!」
の心境です。
その中でも特に、涙が出そうなくらい嫌やったのが、のっぺ汁!!
小芋さん、干し椎茸、ごんぼさん、かんぴょうが入っていて、
とろみをつけ、飾りに生麩(青かえでの形)とゆずを乗せます。
色も地味で、確かに子供の好きそうなものが入っていなくて、ホント泣きそうでした。
地味だけれど、作るのに結構手間がかかっていて、年齢を重ねた今は、
いただいたら、なんや知らんけど、ほんまにほっこりする味なんです。
明日は16日。
送り団子と大文字の送り火で、ご先祖様をお送りします。