お手入用あぶら

油できれいになる! 椿油とつげの櫛(くし)~その1

その昔から日本女性の美しい髪を守ってきた、椿油。
油屋として身近にあった椿油を愛用するようになってから、パサつくクセ毛が落ち着いて、ツヤが出てきました。

せっかくなら、椿油と一緒につげの櫛を使ってみよう…!
実践し始めてから、3年ほど経ち、今頃になって、生まれて初めて「キレイな髪やね」と言われるようになりました。

椿油と椿の種

椿油と椿の種(花は造花です)

明治生まれの祖母の小さな鏡台は、椿油のにおいがしていました。
店にお買い物に来られるお客様の中にも
「わぁ、おばあちゃんのにおいがする」「なんか、なつかしいわ~」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。

私が初めて買ったつげの櫛は「ときぐし」と呼ばれるタイプのもの。
髪がちょっと太めで少々硬く、もつれやすいので、あまり目の細かくないもの、
大きさもいろいろありますが、実際に持ってみて楽に梳けそうなものを選びました。

ときぐし薩摩の本つげですから、値は張りますが、「お手入れ次第で一生モン」ととおっしゃる職人さんの言葉に動かされました。

もう少し大き目のもの、化粧ポーチに入る小さめのものもそれぞれ違うところで購入しましたが、それぞれ使い心地が微妙に違います。
写真の櫛は、地肌に当たる感じが気持ちよいので一番お気に入りです。
職人さんによって変わってくるとのこと。
使う人の好みもあるし…使ってみないとわからないですね。

追って、ほかのつげの櫛や、櫛や髪のお手入れ方法もご紹介してまいります。