必須脂肪酸オメガ3が摂れる“あまに油”のドレッシングで、根菜あったかサラダ 【冬のパンフレット掲載レシピ】 食用あまに油
エッセイスト 湧月りろ
身体にいい油として知られる「あまに油」。
α-リノレン酸を多く含むことで話題になり、健康維持のために利用する人も増えている。
体内では作られないオメガ3の一種で、必ず食品から摂取しなければならない必須脂肪酸のひとつだ。
さまざまな効果があるとされているが、中でも動脈硬化の予防や抗炎症作用には大きな期待が寄せられている。
数年前にはテレビやネットなどでも話題になり、急に見かけることが増えた印象があるかもしれない。
あまに油とは“亜麻”の種子から搾った油なのだが、植物の“亜麻”のことは意外と知らない方も多いのではないだろうか。
亜麻は6月頃にうす紫色の可憐な花を咲かせる草花で、細い茎の部分から繊維を取り出して紡がれたものが高級繊維として知られる「リネン」だ。
上質な肌触りと丈夫さが特徴のリネンは、昔から世界中で衣服や帆布などにも利用されてきた。
その歴史はじつに数万年前の古代にまでさかのぼり、古代エジプトではミイラの巻布としても使われていたらしく、人類最古の繊維と呼ばれている。
私たちに人間はまさに“亜麻”と共に歩んできたといえるだろう。
このように、じつはとても身近な存在である“亜麻”から作られた、あまに油。
さらっとした透明な油で、味もまったくクセがないため、どんなものにも合わせやすいのが特徴だ。
加熱すると酸化しやすい性質なので、お料理にそのままかける利用法で健康維持に役立てるのが良い。
お醤油やお酢と合わせてドレッシングにすれば、和食、洋食を問わず何にでも似合う。
料理によって、生姜やニンニク、わさびや辛子、好みのスパイスやハーブ類などを加えれば、いくらでもオリジナルドレッシングが作れる。
熱々のスープやお味噌汁でも、煮込み中に入れず、器によそってからかければOK。
口当たりが優しくなるし、味わいもまろやかに仕上がる。
身体に良くて使いやすい、とてもありがたい油である。
今の時期におすすめなのが、冬に旬を迎える根菜のサラダ。
ニンジン、大根、カブ、お芋、レンコンなどなど、寒くなるとグンと甘みを増す根菜たちは、シンプルにそのまま蒸して甘みを引き出すのがいい。
もし蒸し器がなくても、フライパンや深めのお鍋などで簡単に蒸すことができる。
まず、お皿などで上げ底を作り、その上にザルやお皿を置いて食材を入れ、鍋底に水を入れてフタをして加熱。
もちろん、電子レンジを使って手早く蒸してもOKだ。
電子レンジを使う場合は、水分が飛んでしまいがちなので、カットした根菜をまんべんなく水で濡らしておくか、少量の水を加えておくといいだろう。
蒸しあがった根菜を小鉢に盛り、お醤油とお酢を好みの割合(同量ぐらいを目安に)で混ぜ、すりおろした生姜とあまに油を加えたドレッシングでいただけば、あっという間に手間いらずの冬のごちそうが出来上がる。
あたたかいうちに、ホクホクのお野菜たちをほおばりたい。
《レシピ》

◆根菜のあったかサラダ
【材料】
お野菜はニンジン、大根、カブ、お芋、レンコンなどなど、どんな根菜でもOK!
◎ドレッシング用
あまに油:小さじ2
だし醤油:大さじ1
酢:大さじ1
おろし生姜:適量
好みでハチミツやみりんを少し加えるとマイルドになる。
- 根菜類は鍋やレンジで蒸す。竹串がすっと通るぐらいのやわらかさを目安に。
- ドレッシング用の調味料をすべて混ぜ、蒸しあがった根菜にかけていただく。
※あまに油の効能を活かすために、食べる時に作りたてのドレッシングをかけていただくのがおすすめ。
※保存は冷蔵庫で。フレッシュなもののほうが効能を得やすいため、開封後は1か月以内に使い切ることを推奨。
2025年12月15日