油屋のお正月【京のあぶら歳時記】

山中油店 浅原貴美子

2026年がスタートいたしました。
皆様はどんな新年をお迎えでしょうか。

私達は、元旦の夜明け前から活動開始、京都府乙訓郡大山崎町の油の神様・離宮八幡宮様へ向かいます。

度々お話ししていますように、この神社は油がご祭神というわけではありません。平安時代のはじめ 貞観年間に時の神官が荏胡麻油の搾油を始めたことから「本邦製油発祥の地」として朝廷より「油祖」の名を授けられたことから、「油の神様」と呼ばせていただいております。

離宮八幡宮様に到着するのが朝7時前、だんだん空が白んでくる頃です。

参拝を済ませ、国道171号線に出たところ、桂川・宇治川・木津川が淀川の大きな流れとなる三川合流地点に近い場所で朝日が昇るのを待ちます。

今年も晴々とした気持ちで初日の出をお迎えすることができました。

続いて氏神様である、今宮神社様に「日供(にっく=毎日のお供え)」をお届けします。

それからお雑煮です。

ところで皆様のご家庭では、どんなタイミングで「あけましておめでとうございます」のご挨拶をされますか?
午前0時のカウントダウン?
1月1日の朝に目を覚ましてから?

幼いころの記憶をたどれば、眠い目をこすりながらも改まった雰囲気のなか、元旦の朝餉の前に一同が顔を揃えて、初めて「おめでとうさん」を言う。これが正式な新年の寿ぎであったように思います。

時は流れて慌ただしい世の中になっても、元旦の朝には凛とした清らかな空気が漂っているようです。

2026年が幸多き年となりますよう祈念いたしております。

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