油屋のふたことみこと

地蔵盆

この週末は、京都のあちこちで、地蔵盆が行なわれています。
おやつや福引があったり、各町内でリクレーションが考えられたり、
昔も今も、子供達が楽しみにしている京の町の伝統行事です。

ここらへんでも各町内にお地蔵さんがあり、
小さな祠(ほこら)におまつりされたお地蔵さんには、
いつもお花、お茶などがお供えされています。

お地蔵さんは、町内を見守ってくださる、とても大事な存在なのです。


山中油店のある下丸屋町の地蔵盆は、
油店の向かいにある倉庫の入り口を利用して行われます。


お寺さんに来ていただいて、大きなお数珠をみんなで回しているところ。
そのお数珠には、ひとつ、大きめの玉があって、
それが回ってきたら、持ち上げて手を合わせます(アン!するって言います)。

私が幼いころには、町内に小学生だけで25人ほどいましたが、
今は中学生まで合わせても、たったの3人。
(その代わり高齢者はその数倍!とみんな元気に自慢したはります!)

子供が少なくなっても、こうやってみんなが集まり、
「○○さん、今日はどうしはったん?」
「△△ちゃんとこも、子供さん大きならはったし、もう来はらへんなぁ」
などなど、近況を確かめあったり・・・。

お地蔵さんの周りには、ほんわか、あったかいご近所さんの風が流れているようです。