油屋のふたことみこと

山中油店のお盆(その5)〜五山の送り火

お盆も山中油店のお盆休みも今日が最終日。
8月16日の朝は、あらめを炊いて、送りだんごと白い御餅をお供えし、
ご先祖様をお送りする準備をします。

そして今日は、大文字の送り火です。
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近くのお寺さんにお参りして、お供えのお菓子やお花、槇などを納めます。
うちの場合は、ちょうど裏(北側)にある、昌福寺さんに持って行きます。
まずはお参り。
いつもは人気の少ないお寺の中に、朝からたくさんの人が来られています。
夕方、お寺さんの前を通ると、各家から持ってこられたお供えがたくさん並んでいました。
通りがかりに携帯で、パチリ。
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今は、市がお供え物の回収をしているようです。
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8時ちょうど、まず、銀閣寺側の大文字に火が灯ります。
物心ついた頃には、五山のほとんどが、店の屋根の上から見ることができました。
今は、完全に見えるのはこの大文字だけ。
あとは、舟形の下が少し欠ける程度に見えるくらいです。

今年も無事、ご先祖様をお迎えして、お送りすることができた。。。
五山の火が消える頃、京都には初秋を思わせる、心地よい風が吹いています。

小学生の頃は、このちょっぴり冷たく感じる風を頬に受けると、
「夏休みももうすぐ終わりやなぁ」と、ちょっぴり切ない気持ちになりました。

今日で、忙しかったお盆休みも終わり。
明日から仕事、頑張りましょう!