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店構え
創業は江戸時代後期、油で磨き込まれた紅殻格子、間口の広い重厚な建物は当時の面影を残しております。西側(向かって左側)には、明治時代に敷かれたトロッコのレールが店の奥の倉庫まで続いています。山中油店の建物は、国の有形登録文化財、京都市の重要景観建造物に指定されております。 初代・平兵衛が隣の醤油醸造業を営む小兵衛から分家を許され、今の場所に店を構えたのは、文政年間(1818~1830)と伝えられております。 しかし「隣同士で醤油屋をやっていても仕方がない」と、早々に商売替えをし、油商人となりました。諸国で搾られた油を買い集め、この界隈で売り捌く油商で、創業の頃から、製造はいたしておりませんでした。 当時、油を搾るには朝早くから焙煎などの仕込みをはじめ、搾油の際には圧力をかけるために楔(くさび)を打ち込む音が響き渡りました。山中油店の面する下立売(しもだちうり)通りは、商家や民家が立ち並ぶ住宅の密集地であったため、搾油をするには適さなかったので、卸売りや小売に専念したのではないかと推測しております。
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