油屋のふたことみこと
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。

山中油店のお正月

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

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皆様はどんなお正月をお迎えでしょうか?
山中油店では、お盆と同様、大切な行事のひとつとして、
受け継がれてきた伝統を守りながら、迎春準備を進めてきました。


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門松や注連(しめ)飾りは、自家製です。
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その材料もほとんどは、所有の山から取ってくるものです。
昨年12月初めから準備にとりかかり、12月28日に飾り付けをします。

まず、軒下の暖簾(のれん)を新しくします。
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その上に注連縄を張っていきます。
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注連縄には裏白(ウラジロ)と譲葉(ユズリハ)をつけます。
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門松は外に、内側には餅花を付けた飾りを置きます。
使っている樽は、昔、油を入れていたものなのだそうです。
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門松を置かない出入り口の両側には、根引き松を飾ります。
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そして、鏡餅は店を入った所に一番大きなものを置きます。
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下には裏白と譲葉、祝昆布と橙(ダイダイ)を添えます。

そのほか、神棚、蔵、主な部屋には「ほしつきさん」と呼ばれる
小さなお鏡餅のような形のお餅をお飾りします。
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それぞれの台にどこに置くものか書かれていて、全部で26箇所分あります。

各部屋には「ちょろけんさん」というお飾りをします。
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このお飾りをするついでに、カレンダーを換えたり、時計の電池を交換したり…

おくどさんの横の神棚では、お燈明を灯します。
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もちろんおくどさんや井戸の上にもお餅やちょろけんさんをお飾りします。
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地方や家によってそれぞれのお雑煮がありますね。
私達は、大きなかしら芋、細くて小さな神様大根、里芋と御餅を入れます。
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もちろん白味噌仕立てで、御餅は丸餅です。

元旦、お雑煮をいただく前に、必ず行くところがあります。
まずは、油の神様、離宮八幡宮様への初詣。
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さすがに立派な門松が置かれています。

離宮八幡宮様を下ったところが、桂川・宇治川・木津川が合流して、
淀川となるところです。
ちょうどお参りを終えておりてきた頃に眺める初日の出は
何とも言えない神聖な気分になります。
今年は曇り空。茜色に映える雲を眺めてまいりました。

京都市内に戻り、氏神様である今宮神社様に参詣します。
山中油店より3kmほど北にある今宮神社様は、うっすら雪化粧。
大晦日、元旦と冷え込みの厳しいお正月でした。
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注連飾りは、15日のどんと焼きで焚かれます。
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14日頃からその準備のために徐々にお飾りをはずしていきますので
ご覧になりたい方はお早めにお越しくださいませ。