油屋のふたことみこと

ベンガラ塗り体験

今日はベンガラ塗り体験です。乾先生自ら一生懸命塗っていただきました。
学生さんたちも朝から天井板にベンガラを塗ってくださいました。
null


null

ベンガラという名前は、その昔、遠くインドのベンガル地方からやってきたのが
その由来と聞いております。日本では岡山県の吹屋などが有名で、かつては
ベンガラの一大産地として栄えました。そのベンガラを柿渋でといて塗り、
乾いてからその上に荏油(しそ科のえごまという植物の種からとった油)
を刷り込みます。油が乾いたら、後は乾拭きを繰り返します。すると、
なんともいえない深い艶が出てまいります。
うちの大将(社長)がいつも言うのですが、「今の家はできたときが一番良いが、
昔の家は住んでから良くしていった」そうです。町家にはお手入れが大切なことが、
この言葉からもお分かりいただけると思います。
<こまちや>に住んでくださった学生さんが、どれだけ綺麗にしていただけるか、
楽しみです。