油屋のふたことみこと
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。

祇園祭とあぶら

祇園祭の鉾建てが始まると、各鉾町さんから油のご注文をいただきます。
木組みで建てられる山鉾の各部のお手入れに使ってくださっているのです。

今日が宵山、明日が山鉾巡行、この頃、京都は一段と暑さが増してきます。

数ある山鉾の中に「油天神山」という山があるのはご存知でしょうか?

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「あぶら」と名がつくと、すぐに親近感を覚えるのが、油屋の性分です。


下京区油小路通綾小路下ル風早町にある、油天神山は、
その町名の由来にもなった、風早家に祀られていた天神さん、
すなわち、学問の神様・菅原道真公をお祀りしたもので、
油小路通りにあることから、「油天神山」というのだそうです。

今月一日、油祖離宮八幡宮様参詣の折に、祇園祭の話題が出て、
「油天神山さんでも、うちと同じ「三本杉」をお使いなんですよ。」
とおっしゃっていたことを思い出し、辺りを見回してみました。
天神さんの梅はあちこちに見られるけれど、三本杉は…
と諦めかけていたところに、ありました!

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山の前にある、洒落た洋館風の医院に掛けられていた提灯です。
離宮八幡宮様の前の提灯と、確かによく似ています。
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小さくて見えにくいので、8月の参詣の際に撮ってきます。

京都には油に縁のある場所がいくつかあります。
そこが、様々な油のご縁で、またつながっていたりします。
油天神山さんと油の神様も、きっとどこかでつながっているのでしょう。
そんな油のご縁を、今後もご紹介していきたいと思っています。

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油天神山の粽。
油屋は「椿油やし、椿の花がついてる」と勝手に思い込んでいましたが、
天神さんの紅梅なんやそうです。あ、そうかー。