油屋のふたことみこと

夏の室礼(しつらい)

京都の町家では、昔から、家の障子などの建具も「衣替え」していました。
夏の設い(しつらい。室礼は当て字なんだそうです)は、
京都盆地のうだるような暑さをしのぐ、生活の知恵だったのでしょう。

20090630-heiankyu.jpg


上の写真は、京まちや平安宮
山中油店のななめむかい、東南にある、町家です。

見るからに涼しげで、風鈴の音、蚊取り線香、うちわ・・・と
なつかしい情景がよみがえってくるようです。

このような「家の衣替え」をするところ、できるところはだんだん減ってきました。
やっぱり大仕事で大変な労力が必要ですから端で言うのは容易いと知りつつ、
こんな日本の文化も大切にしたい、と思うこのごろです。