
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。
2009年06月12日
椿油とつげの櫛(くし)〜その2
今年の2月、京都のデパートで行なわれていた「日本伝統工芸職人展」で
買い求めたのが、この、つげのブラシ。
「こんなんあったら、ええなー」と思っていたら、
ちゃんと作っておられる方がいらっしゃたのが、またうれしい(^^)
これがまた、使い心地がいいんです♪
実はインターネットでつげの櫛のことを調べていて、目に留まったのがブラシ。
お問い合わせしてみたら、なんと、「今京都で出店中」とのお返事。
それはすごい偶然!と、早速出かけたのです。
つげのブラシも、歯の間隔や向きなどで感触が変わってくるのだそうです。
向きというのは、歯が垂直についているか、外に広がっているかの違いです。
私が選んだのは、5列に並んでいて、歯が外側に向かってついているもの。
ちょっとコンパクトで手に収まりやすく、地肌にしっかり当たって、
それでいて、やわらかさが感じられたからです。
売り場でお話も弾み、最後に選んだブラシに桜の柄と名前を彫っていただきました。
ますます愛着が湧きます。ありがとうございました!
このブラシと椿油があれば、静電気が起こらず、切れ毛の心配もなく
寝起きのボサボサ絡んだ髪だって、すーっと通ります。
ブラシでマッサージしたあと、ときぐしで流れをつけ、
締めに登場するのはセット用の櫛です。
それはまた次回に。
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