油屋のふたことみこと
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。

復活!てくてく油売り

3月3日の日曜日、大山崎の離宮八幡宮様から伏見の油掛地蔵尊、西岸寺様まで
約10kmの行程を歩く「油売りウォーク」に協力・参加してまいりました。

なんで大山崎から伏見まで??なんで油売りウォーク??と疑問を持たれた方、
是非、当ホームページの「油にまつわるコラム『油の話』」の
「油と地蔵信仰 その1」「油と地蔵信仰 その2」を是非ご覧ください。

集合場所は、毎月1日にお参りさせていただく、油の神様、離宮八幡宮様。
先週、高島屋京都店の「京の味 ごちそう展」でずっと立っていて、
少々ひざが痛い私は「いつリタイアするかな〜〜」とちょっと心配していました。
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ここは本邦製油発祥の地、1150年以上前にエゴマが初めて搾られました。


そこで離宮八幡宮様が発祥と言われる搾油機「長木」を見せていただきました。
2分の1に縮小されていますが、とても立派です。
禰宜さんが説明をしてくださいました。
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「長木」は、上の長い木を縄でグイグイと締めていってエゴマを圧搾し、
禰宜さんの指差しておられる辺りから徐々に搾られた油が出てくる仕組みです。

全員で本殿を参拝し、いざ、出発!
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昔の油売りが通ったであろう道に一番近いところを事前に検証してくださったそうで、
行程には旧街道あり、高速道路や新幹線の高架をくぐりぬけたり・・・。
油談義に花を咲かせていたら、あっという間に淀城跡公園に到着。

そちらでお弁当とともに大山崎のエゴマクラブの皆さんが淹れてくださった
あたたかいエゴマ茶をいただきました。
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コップには、京都造形芸術大学の学生さんがデザインされた油売りのキャラクター
「てくてくくん」のシールが貼ってあります。デザインも数種類あって、かわいい!
当日は結構寒く、歩くだけでは体が温まらなかったので、
温かいお茶がとても嬉しかったです。

休憩の後は、桂川沿いを歩きます。
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周りに何もないので、冷たい風が身にしみます。
こんな道を、昔の油売りは大きな桶を前後に持って歩いていたのでしょうか。
何を考えながら歩いていたのでしょうか。
一生懸命運んで来た、重くて高価な油をこぼしてしまったなんて、
それはそれは、ショックだったことでしょうね。

さて、この道のりも終盤です。
京都には、「油小路通り」と「油掛通り」がクロスする、「油交差点」があります。
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さすが、油のお膝元。
油掛地蔵尊ももうすぐです!

油掛町に入って感激!!
お地蔵様のある下油掛町の皆さんがお揃いの法被でお出迎えくださいました!
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歩いた人々は、油掛地蔵様に油をかけて参拝させていただきます。
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その後、油掛地蔵尊・西岸寺様の森住職による法要が本堂で行なわれました。
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企画してくださいました、F7プロジェクトの皆様、京都造形芸術大学の皆様、
油祖離宮八幡宮様、油掛山西岸寺様、
油掛商店会、大山崎町の方々、皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

こちらが今回のメインキャラクター?!てくてくくん。
昔の油売りの衣装を京都造形芸術大学で再現され、モデルは学生さんです。
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さて、たくさん歩くとお腹がすいた。
大山崎の誰かが言った、「燃料を補給せんと、帰れへん」
ここは伏見、酒どころ。
みんなでええ具合になって、大いに盛り上がり、本当に楽しい一日を過ごすことが出来ました。