油屋のふたことみこと
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。

竹に塗るとどうなるでしょう?

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不定期ではありますが、弊店では2ヶ月に1回程度の間隔で「べんがら講習会」を実施しています。参加者は、自分の家のべんがら格子を塗り直したい方からペンキ屋さんや建築家といったプロの方までいろいろですが、先日は竹屋さんの青年会の方からのご依頼で説明させていただきました。


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そこで、せっかく竹の専門家の方たちが来てくださるのだからと、今年はじめの門松(弊店では毎年新年には、自前の門松を店先に飾ります)に使った竹が残っていたので、それに塗ってみました。

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竹の表面には、さすがにべんがらは入りませんので、色付けはできませんが、切り口の部分にはきれいに入りました。特に赤色は鮮やかで、竹の面白い切り口の模様がくっきり現れ、デザイン的にも大変美しいので何かに使えるのではないか?と、竹の素人ながら思ったしだいです。
次に、表面に荏油、亜麻仁油、桐油を塗って、その差を見てみました。油は通常の木材によく浸み込みますが、竹にはあまり浸み込みません。そのためか、たくさんの油が表面で固まるため、かえってそれぞれの油の特徴が良くわかるようです。

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まず、表面の色合いが、荏油を塗ったところは緑っぽく若々しくなり、艶も明るく出てきます。亜麻仁油も同系統ですが、荏油ほど若々しさはでません。以前から、竹には桐油が良いと聞いてきましたが、表面で乾燥するとやや白っぽく、艶もあまり出ません。まだ、このサンプルを作ってから2週間しかたっていませんので経時変化、特に対光性について、もう少し見ていく必要がありますが、今までのところでは竹には荏油がよいと感じております。
防水性については、ただでさえ竹は水をはじきますが、油を塗ると完璧です。

それと、以前やったことがあるのですが、竹の内側の白い部分に柿渋を塗るときれいな赤茶色になります。竹の釣竿にも柿渋を塗るといいますので、おそらく、防水性を高め、竹を強くする効果もあると思います。