油屋のふたことみこと
その昔、油売りは柄杓(ひしゃく)から、油をたら~りたらりと流し入れながら、お客さんと世間話に花を咲かせていました。
その様子があまりにものんびりして見えることから生まれたのが「油を売る=怠ける」という言葉です。
昨今の買い物は一言も話さず済ますことが出来る店が多くなりました。
でもやっぱり専門店ではゆっくりお話しながら納得いく商品をお求めいただきたい…
お客様の満足を心より望む油売りが油を売っております。どうぞお立ち寄りくださいませ。

はじめに

近年、ハウスシック症の問題がクローズアップされてから、いわゆる自然塗装が注目されるようになりました。
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自然塗装といってもいろいろありますが、べんがら、柿渋、桐油、荏油などを使った物を少しずつ説明して行きたいと思います。


先人の知恵とはたいしたものです。自然の油や柿渋などを使って木材が長持ちするように防水、防虫、防腐することをちゃんと知っていました。ところが、人間は簡単に塗れ、早く乾き、見た目がよくなるペンキを開発し、ここ数十年でかつての自然な塗装をする人はほとんどいなくなりました。その結果、近年ハウスシック症なる問題が取りざたされるようになりました。これは人間に起こった問題であるので誰もが注目しますが、一方、そんなペンキを塗られた木材たちは、その後どうなったのでしょう。自然塗装であれば木は呼吸していられますので、長生きできます。それこそ弊店の200年の自然塗装を施された建物は今も元気です。しかし、ペンキで表面の呼吸を止められた木材たちは、年月が経つとどうなるのでしょう?そんな家がこれから増えていきはしないかと心配になります。

建築用油について最近毎日のように全国からお問い合わせをいただきます。先に申し上げたハウスシック症の問題が起きてから注目されだし、ここ2,3年前から問い合わせが徐々に増え始めました。特に今年の5月のNHK朝の「まちかど情報室」で桐油をフローリングに塗るという話が取り上げられてから急増しています。